はじめに
コリドラスの餌選びは、健康維持はもちろん、繁殖の成功率にも直結します。
「何を、どのくらい、どんな組み合わせで与えればいいのか」は、意外と情報がバラバラで迷いやすいところです。
この記事では、アクア歴25年以上・コルレアで年間2,000個以上の産卵を記録している我が家が実際に使っている餌と、1日・1週間の給餌ローテーション、稚魚の餌の切り替え方、食べないときの対処法まで、まとめて紹介します。
結論:我が家の餌は「人工飼料5種+冷凍餌2種+ブラインシュリンプ」
最初に全体像を表にまとめます。
| 餌 | 種類 | 対象 | 与える頻度 | 役割 |
|---|---|---|---|---|
| コリビッツ | 人工飼料(沈下性・小粒) | 成魚・稚魚(砕く) | 毎日(5種ローテ) | 主食 |
| パラクリア | 人工飼料(沈下性) | 成魚・稚魚(顆粒) | 毎日(5種ローテ) | 主食+健康維持 |
| ファンチップス | 人工飼料(チップ状) | 成魚・稚魚(砕く) | 毎日(5種ローテ) | 主食 |
| ワイルドバイト ボトム | 人工飼料(沈下性) | 成魚 | 毎日(5種ローテ) | 主食 |
| グロウ | 人工飼料(沈下性) | 成魚・稚魚(A微粒) | 毎日(5種ローテ) | 主食・稚魚の主力 |
| 冷凍アカムシ | 冷凍餌 | 成魚 | 週2〜3回 | 栄養強化・繁殖前 |
| 冷凍イトメ | 冷凍餌 | 成魚 | 週2〜3回 | 栄養強化・繁殖前 |
| ブラインシュリンプ | 生き餌(自家孵化) | 稚魚 | 1日2回以上 | 稚魚の最初の餌 |
ポイントは「主食は人工飼料を複数種でローテーション」「冷凍餌は栄養強化枠として週2〜3回プラス」「稚魚はブラインから始めて生後30日で人工餌へ」の3つです。それぞれ詳しく解説します。
主食:人工飼料5種を使い分ける理由
毎日の主食は人工飼料です。我が家では「コリビッツ」「パラクリア」「ファンチップス」「ワイルドバイト ボトム」「グロウ」の5種類を、日によって入れ替えながらバランスよく与えています。
1種類に絞らないのは、製品ごとに粒の形状・栄養バランス・嗜好性が少しずつ違うからです。ローテーションすることで、食いつきの良さと栄養面の偏りのなさを両立できます。
コリビッツ(キョーリン クレストフリーク)
コリドラス専用に作られた沈下性の小粒タイプ。成魚がそのまま食べやすいのはもちろん、指で砕けば稚魚の人工餌デビューにも使えます。我が家では稚魚水槽でもコリビッツを砕いて与えています。
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パラクリア(キョーリン)
寄生虫対策のハーブ成分が配合された人工飼料です。主食として与えつつ、健康維持の役割も兼ねてくれます。稚魚には顆粒タイプを使っています。
ファンチップス
薄いチップ状で崩れやすいので、稚魚に砕いて与えるときに扱いやすい餌です。成魚には割らずにそのまま与えています。
ワイルドバイト ボトム
底層で餌を探す魚向けの沈下性フード。成魚用として5種ローテーションの1つに組み込んでいます。
グロウ
成魚にはグロウ、稚魚には「グロウA(微粒)」と、サイズ違いで使い分けています。稚魚の人工餌移行期は、このグロウA微粒が主力です。
冷凍アカムシ・冷凍イトメは「栄養強化枠」
食いつきが別格なのが冷凍アカムシと冷凍イトメです。人工飼料に飽きた様子の個体でも、これを入れると一気に群がってきます。
我が家では週2〜3回、人工飼料にプラスする形で与えています。毎日与えないのは、冷凍餌だけでは栄養が偏りやすく、水も汚れやすいからです。「主食は人工飼料、冷凍餌はごちそう」という位置づけです。
繁殖を狙う時期は、この冷凍餌の回数を増やしてメスを太らせます。産卵前の栄養強化については「コリドラスを産卵させる方法」の記事でも触れています。
稚魚の餌はステージで変える
稚魚は成魚と同じ餌では育ちません。我が家の切り替えの目安は次のとおりです。
| ステージ | 主な餌 | 与え方 |
|---|---|---|
| 孵化〜生後30日 | ブラインシュリンプ | 1日2回以上。1時間で食べ切る量 |
| 生後30日〜 | グロウA微粒+コリビッツ・ファンチップス砕き+パラクリア顆粒 | 朝=人工餌のみ/夜=ブライン+人工餌 |
| その後 | 人工餌の比率を徐々に上げる | 成魚と同じ5種ローテへ移行 |
最初の1か月はブラインシュリンプ一択です。沸かし方は「ブラインシュリンプの沸かし方」で詳しく解説しています。
生後30日頃から人工餌を混ぜ始めますが、いきなり切り替えるのではなく「朝は人工餌だけ、夜はブラインと人工餌の両方」という形で慣らしていきます。人工餌の食べ残しは水を傷めやすいので、我が家では稚魚水槽にレッドラムズホーンを1匹入れて食べ残しを処理してもらっています。
我が家の1日・1週間の給餌スケジュール
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 毎日 朝 | 人工飼料(5種のうち1〜2種) |
| 毎日 夕 | 人工飼料(朝と別の種類) |
| 週2〜3日 | 上記に冷凍アカムシ or 冷凍イトメをプラス |
| 絶食日 | 設けていません |
絶食日を設けないのは、コリドラスは胃が小さく一度に多く食べられないため、少量を毎日与える方が体調が安定するからです。1日2回・朝夕という基本を守りつつ、冷凍餌で変化をつける、というのが我が家のリズムです。
与える量と食べ残し対策
- 量の目安は「10〜15分で食べきれる量」
- 食べ残しは水質悪化の原因になるので、スポイトで回収する
- 混泳水槽では、コリドラスが底に来る前に他の魚に食べられていないか確認する
コリドラスは餌がゆっくり沈んでくるのを待ってから食べ始めるので、上層・中層の魚がいる水槽では餌が届く前に取られてしまうことがよくあります。沈むのが速いタブレット状の餌を使う、消灯後に与える、といった工夫で改善できます。
食べないときのチェックポイント5つ
- 混泳魚に先に食べられていないか(一番多い原因です)
- 水質が悪化していないか(まず水換え)
- 水温が低すぎないか(20℃を下回ると食欲が落ちます)
- 餌に飽きていないか(種類を変えると食べることがあります)
- 病気の初期症状ではないか(ヒレをたたんでじっとしている、体表に異常がある)
混泳水槽で餌が行き渡らない問題は、コリドラスが痩せる一番の原因です。心当たりがある方は、混泳相手の見直しもあわせてご検討ください(→「コリドラスと混泳できる魚・できない魚」)。
餌と繁殖の関係
卵の質も、オスの精子の質も、親魚の栄養状態で決まります。我が家で無精卵ばかりだった時期を抜け出せた要因の1つが、産卵を狙う1〜2週間前からの冷凍餌の集中給餌でした。
普段の餌をしっかり整えておくことが、そのまま繁殖の土台になります。詳しくは「コリドラスの卵が無精卵ばかり…原因5つと改善策」をご覧ください。
よくある質問
Q. 餌は1種類だけではダメですか?
飼育自体は1種類でも可能です。ただ、栄養の偏りと「飽き」を防ぐ意味で、最低2〜3種類のローテーションをおすすめします。コリドラス専用の餌を1つ選び、そこに冷凍アカムシを週2回足すだけでも、食いつきと体格が変わってきます。
Q. 絶食日は必要ですか?
我が家は設けていません。コリドラスは少量を頻繁に食べる魚なので、「毎日少なめを2回」のほうが体調が安定します。ただし食べ残しが目立つ場合は、絶食日を作るより1回の量を減らす方が効果的です。
Q. 冷凍アカムシだけで飼えますか?
食いつきは抜群ですが、冷凍餌だけでは栄養が偏りやすく、水も汚れやすいのでおすすめしません。人工飼料を主食にして、冷凍餌は週2〜3回の栄養強化枠と考えてください。
おわりに
まとめます。
- 主食は人工飼料を複数種でローテーション(我が家は5種)
- 冷凍アカムシ・冷凍イトメは週2〜3回の栄養強化枠
- 稚魚はブライン→生後30日から人工餌へ段階的に切り替え
- 1日2回・10〜15分で食べきれる量・絶食日なし
餌やりは毎日のことなので、ローテーションを決めてしまうと管理がぐっと楽になりますよ。



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